上勝町ゼロ・ウェイストセンター“HOTEL WHY”グランドオープン！

４月より、上勝町役場企画環境課に配属になりました、栗林七波（くりばやしなな）と申します。「ゼロ・ウェイスト」関連の業務で副担当になりましたので、以後どうぞよろしくお願いいたします。

このページでは、役場からみなさんへのお知らせなどをお伝えしていきます。広報ではお伝えしきれないことも、このページでカバーしていければと思いますので、併せてご覧いただければ幸いです。

さて、もう６月も半ばになってのお知らせになってしまったこと、先にお詫びさせていただきます、ごめんなさい。先日、５月３０日（ゴミゼロの日）に、「上勝町ゼロ・ウェイストセンター“HOTEL WHY”」がオープンし、それを記念して“上勝町民の方”（※６月の平日限定）へ特別価格での宿泊プランをご用意しています。お部屋は、山々を一望できる“マウンテンビュー”と道路側の“ロードビュー”の２タイプございます。お食事は付いておりませんので、町内の飲食店をご利用ください。

（詳しくは下記のチラシ、または連絡先からご確認ください。）

特別価格はありがたいけれど、“ゴミステーションに泊まる”ということに戸惑われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし戸惑いをもちつつも、すでに新しくなったゴミステーションを訪れた方のなかには、あの球形(実は10角形)のホテル内はどうなっているのだろう、あの建物にも上勝町の資源が利用されているのだろうか、間取りや内装はどうなっているのだろうか、宿泊者はどうやって分別をするのだろうか、と少なからず興味を引かれている方もきっといるはずです。そして、みなさんのその個々の疑問一つ一つは、「ゼロ・ウェイスト」を考えるきっかけになっていて、それぞれの答えを見つけられることを目指して、「BIG EYE COMPANY（ﾋﾞｯｸﾞｱｲｶﾝﾊﾟﾆｰ）」は “HOTEL WHY”を運営しています。

誰かが“ゴミ”と呼ぶものも、見方を変えれば、使う人がちがえば、美しい建築にも、環境問題を考える素材にも、町のお金にもなることを上勝町民は証明してきました。目に見える成果ばかりではないけれど、日々の努力の結果が、こうして形になる瞬間がきたとき、またそれを見て共感してくれる仲間が集まってきたとき、自分たちの手で新たな価値が生み出されていることを実感し、誇らしい気持ちがじんわりと心に広がっていくような気がします。

環境問題に取り組む、と聞くと大層なことに思えます。実際、リサイクル率を上げるということは、たくさんの方の協力が必要なことであると上勝町にきて感じました。そして、地域一丸となった取組が誇らしいと思うと同時に、みんなでやっているゴミの分別以外に、自分で何か１つ気軽なゼロ・ウェイストをやってみようと思いました。そこで、４月から、自分なりのゼロ・ウェイストとして、出先にはマイボトルをもっていくことにしました。はや２ヶ月が過ぎ、家を出る前に水筒に晩茶をそそいで準備するのがだんだんと当たり前になってきました。水筒に入れておくと、温かいものは温かいままに、冷たいものは冷たいままに飲めるので“ぬるい”というストレスから解放されてうれしいです。職場に、遊びに、買い物に、これから夏に向けてますますマイボトルの活躍の場は増えそうです。

あれもこれもとはじめてみて続かないよりは、まあこれくらいならできるかなという気持ちで１つはじめて、それを長く続けているうちに当たり前になり、また１つはじめられるくらいが自分には合っている気がします。そして、それでいいんじゃないかなと思っています。一人ひとりが簡単なことでも継続すれば、それが大勢の取組となり、環境問題に取り組む、という大層なこともやってのけてしまう大きな力に、いつの間にかなっていくのではないでしょうか。「ゼロ・ウェイスト」について、すでにはじめている人、これからはじめる人、気になっている人、わからなくなった人、考えたこともない人、などなどいろいろな人がいるでしょう。私もまだまだ勉強中ですが、1人でもんもんと考えるより、誰かと話してみたり、自然のなかで過ごしてみたりすることで、再認識できたり新しい考えが浮かぶことがあります。ですので、“ゼロ・ウェイスト”ってなんだろう、となんとなく考えてみたくなったそのときは、ぜひ一度、上勝町を訪れてみてはいかがでしょうか。