ゼロ・ウェイスト認証が更新されました!(R3.1)

ゼロ・ウェイスト認証とは

 ゼロ・ウェイスト認証とは

 平成29年、飲食店向けにゼロ・ウェイストに取り組む事業所を独自の基準で公的に認証する制度がスタート。各事業所は、従業員がゼロ・ウェイストの研修を受けていること、自治体の制度に則り分別やリサイクルに取り組んでいること、ゼロ・ウェイスト活動に目標を設定して計画的に取り組むことを前提に、8種類の基準で審査されます。

 毎年更新審査があり、審査をとおったお店のみが認証店として認められています。

認証制度の目的

◆ゼロ・ウェイストへの取り組みを評価し、店舗にとってのブランド価値をつくる

◆ゼロ・ウェイストを目的に上勝を訪れた方に店舗を巡ってもらい町の経済効果に繋げる

◆購買力が個人よりも大きな店舗がゼロ・ウェイスト商品や仕入れを推進することで、より大きな「消費者の声」を形成する

認証基準

地域の食材を活用した地産地消に努めごみの発生抑制に取り組んでいる。(a)

おしぼり等の無料サービスにおいてごみの発生抑制に取り組んでいる。(c)

利用者が食器や容器などの代用品を持ち込むことで、ごみの発生抑制に繋がる仕組みを導入・周知している。(e)

生産や流通の過程で通常は破棄されるような食材を活用している。(g)

食材や資材の調達においてごみの発生抑制に取り組んでいる。(b)

利用者がごみの削減あるいは分別に取り組める工夫をしている。(d)

再利用を通じ、地域内のごみの発生抑制・資源循環に取り組んでいる。(f)

調理方法の工夫や食材調達の工夫などにより、そもそもロスを出さないようにする仕組みがある。(h)

町内認証店

町内には現在6店舗の認証店(R3.4現在)があります。事業所によって取得している認証が異なり、お店の入り口に貼ってあるステッカーが目印です。

ゼロ・ウェイスト認証店マップ


いっきゅう茶屋(喫茶)

いっきゅう茶屋は2階建てで、1階は産直市、2階は喫茶店になっており、認証を受けているのは2階の喫茶店です。

a:野菜および酢や味噌などの調味料は店主自らをはじめてとする上勝町内の生産者から直接、あるいはいっきゅう茶屋など産直市を通して地元産を仕入れています。メニューのメインは地元産の野菜を活用したものであり、上勝の野菜をおいしくいただくことができます。

b:醤油などはリターナブルボトルで仕入れ、販売元に戻してリユースしています。その他の仕入れにおいても、マイバッグなどを活用して購入しています。

c:おしぼり・カトラリー・コースター・調味料などのサービスにおいて、代替案を提示あるいは提供しない取組みを行っています。

g:規格外品などの廃棄対象品や大量に流通し廃棄につながるような旬の野菜を可能な限り活用しています。

h:食材の廃棄部分が少なくなるよな調理を行っているほか、調理後の食品ロスを防ぐための仕組みがあります。非可食部は堆肥として活用しています。


月ヶ谷温泉 月の宿 レストラン

温泉、宿泊、食事、売店、会議室、バンガローなどが備えられた町内唯一の温泉宿泊施設で、日帰り入浴や食事も可能です。

a:いっきゅう茶屋など産直市を通じ地元産の野菜を仕入れたり、上勝町内の生産者からあめご(川魚)を仕入れています。フードメニューでは地元産の食材利用をアピールする努力をしています。

b:醤油などはリターナブルボトルで仕入れ、販売元に戻してリユースし、酒やそのほかの調味料などは大容量で仕入れることで、個包装などの使用削減に努めています。

c:カトラリー・コースター・調味料などのサービスをリユース可能なものにし、おしぼりとストローは提供を基本的にはなくし、リクエストベースに変更した。前提を変える取組の試行錯誤を続けています。

e:給茶スポット制度に登録しマイボトルの利用促進をしていたり、町内のレジ袋を断った利用者にはポイントを付与する仕組み(ちりつもポイントキャンペーン)にも参加しています。


Cafe Polestar

日替わり定食やスイーツなどのお食事のほか、店内には焼き菓子の量り売りや、環境に配慮した商品の販売などもしており、食事を待つ間も楽しめる空間になっています。

a:米は町内の農家から、野菜は町内の農家や地元の産直市から仕入れ、酢などの調味料も地元産のものを使用しています。

b:仕入れ時にマイバッグやクーラーボックスなどを持参したり、仕入れ先の協力を得て独自のリターナブルトレーを使用するなどの工夫により、包装材などの削減に努めています。コーヒー豆や洗剤などは大容量仕入れることで個包装の削減につながっています。

c:ストロー・シュガー・シロップ・紙ナプキン・おしぼり・箸・つまようじ・カトラリー・コースター・調味料のサービスは提供しない施策を行っており、レシートは依頼があった場合のみ提供しています。

d:上勝町および店舗がゼロ・ウェイストに取り組んでいることえをメニューブックおよび店内に表示しています。ハンカチの持参などを呼びかける表示を店内に掲示し、使い捨ておしぼりやペーパータオルを使用しないことへの参加を促しています。

e:コーヒーなどのドリンクは、マイボトル持参者に割引制度を設けており、コーヒー豆やアチャールなど店舗で使用する製品の一部を量り売りしています。一部の販売商品の持ち帰り時には、紙袋(資源化優良素材)を提供しています。

g:産直市から食材を購入するときには、破棄リスクが高い食材を優先的に購入したり、農家からは規格外の食材を積極的に仕入れています。

h:メニューは当日仕入れ可能な食材から考えることで、保存などに起因するロスが出ない工夫があります。メニュー(ランチセットなど)の数量を制限することで作りすぎを防いだり、ごはんを小盛り&お代わり制にすることで食べ残しを防いでいます。


Bar IRORI

山の奥で毎週金土のみ古民家Barを営業しています。ほかにもグランピングやBBQもできるので楽しみ方はいろいろ。

a:米や野菜は地元産のものを仕入れており、Barのドリンクメニューには上勝町の特産果汁などを活かし、メインメニューで提供しています。

b:酒やビールはリターナブルボトルデイ入れ、販売元に戻してリユースしています。仕入れ時はコンテナなどを持参したり、リターナブル箱を使用し、仕入れ時の包装材などの削減に努めています。

c:シュガー・シロップ・紙ナプキン・おしぼり・カトラリー・コースター・レシートなどのサービスについて、リユース品を使用あるいは提供しない取組を行ってい、イベント時はリユース食器の活用もしています。

f:空き家を古民家として再活用し、リノベーションを行って店舗およびイベントペースなどに利用しています。


Ristorante Pertornare

古民家で本格イタリアンが味わえるお店です。また、提供している食材や調味料を量り売りしているので、気に入ったものがあれば購入することもできます。(要予約)

a:野菜は上勝町内の農家あるいは地元の産直市から、鶏は上勝町内の養鶏から、あめごは町内から仕入れています。卵の自家生産もはじめました。また、フードメニューに農家名や野菜名を記載し、地元産・こだわりが見える工夫をしています。

b:ジュースやビールはリターナブルボトルで仕入れ、販売元に戻してリユースしています。かごや段ボールの利用によって使い捨てのレジ袋などの使用削減に努め、調味料などは大容量で仕入れることで個包装の削減に努めています。

c:ストロー・シュガー・シロップ・紙ナプキン・おしぼり・箸・カトラリー・コースター・調味料などのサービスはリユース品を使用するか、提供しない取組みを行っています。使い捨てのものは一切使用しないポリシーが素晴らしい。

e:店舗で提供するパスタやオイル類など、容器持参に対応して量り売りを行っており、店内にも量り売りコーナーが設けられています。

f:空き家を古民家として活用し、リノベーションをして店舗利用しています。

g:規格外品などの破棄対象品や大量に流通し破棄につながるような旬の山菜や野菜を可能な限り活用しています。

h:野菜は皮まで、肉はまとめて買って端まで使う、予約数によって調理量を減らす、利用者に量感を聞くなど食品ロスを発生させない工夫を実施しています。


湯っ足り神田茶屋

上勝町で育てられた晩茶やゆずが練りこまれた手延べのそばやうどん、そうめん、おにぎりなどが食べられます。(土日祝のみの営業)

a:米、野菜は地域産を使用しており、乾麺の原料として使う藍や紫蘇、蕎麦の一部などは自家栽培しています。

b:仕入れ時にマイバッグやクーラーボックスなどを持参し、新規のレジ袋や保冷剤などの使用を削減しています。また、乾麺は大容量で仕入れ、個包装削減に取り組んでいます。

c:ストローやレシートなどは提供せず、おしぼりやカトラリーなどはリユースのものを準備し提供しています。

f:店舗は川向いの山の支障木を活用して建設し、足湯及び室内暖房用のボイラーは地域内木材を活用しています。

g:彩の葉わさびの規格外品を仕入れそうめんに使用しています。地域内で大量に出回る野菜の持ち帰りコーナーを設置し、地域内のフードロス削減に貢献しています。

(認証基準の文末「 a , b , c , d , e , f , g , h」参照)