Effort

事業所の取り組み

上勝町にある飲食店や企業もゼロ・ウェイストに賛同し、
ごみの分別はもちろん、その他にも様々な取り組みを行っています。
ゼロ・ウェイストの町、上勝町を体感してください。
飲食店・販売店
企業

Restaurant and Store

飲食店・販売店の取り組み

Cafe polestar

“上勝を五感で感じることができるカフェ”として生まれたcafe polestar。
ゼロ・ウェイストの理念が自然と感じられるこのカフェには、上勝町民はもちろん、日本各地そして世界からもお客さんが訪れています。
おしぼりやストローなど、使い捨てのものはどうしても必要な方にだけ提供します。料理に使う食材はなるべく町内産のものを使用し、仕入れからごみが出ないように配慮しています。冬には町内の木を使用した薪ストーブで店内を暖め、エネルギーの無駄も最小限に抑えています。
コーヒー豆や米、卵などの食材や洗剤などの日用品の量り売りも行っており、利用する人が増えています。家庭でゼロ・ウェイストに役立つ雑貨の販売も人気です。

店内を暖める薪ストーブ。燃料は町内の間伐材を使用。エネルギーの無駄も最小限に抑えるように努めている。
お店で作っている焼き菓子やゼロ・ウェイストに役立つ雑貨はお土産品としても人気。
RISE & WIN Brewing Co.
ゼロ・ウェイストを楽しく理解してもらうことをコンセプトにしたクラフトビールのお店、 RISE&WIN Brewing Co. BBQ&General Store。建物は上勝町内の廃材を利用。ビールやお土産品の量り売り、エコな商品の販売もしています。
エシカルやサスティナビリティにもっと気軽に関わってもらうために、天然由来の素材で日用品を作るワークショップも始めました。ワークショップはビールが飲めない女性にも人気です。
今後、さらにゼロ・ウェイストを進めていくために、生ごみの量を店内に掲示して、フードロスを減らしていく取り組みを始めます。
「お店を訪れた人に今まで知らなかった、何か新しいことを知って帰って欲しい」
これからもお店で出来るゼロ・ウェイストを目指しています。
天然由来の素材で日用品を作るワークショップ。人にも環境にも優しいものを作れると女性に人気。
店内ではナッツやおやつ類、上勝町産の阿波晩茶の量り売りをしている。ビールも量り売りで購入可能。

上勝町産の野菜や果物、加工品などを販売している産直市。いっきゅう茶屋では、町内で初めてレジ袋を有料化。町民や常連のお客さんにはマイバッグの貸し出し(レンタルマイバッグ)を行っています。また、いっきゅう茶屋オリジナルのマイバッグも制作・販売しています。

町内外の人が集まる交流拠点、月ヶ谷温泉では様々な環境に関する取り組みをしています。温泉は間伐材を使ってチップボイラーで沸かします。ごみの分別は20種類以上、生ごみは自社で堆肥化しています。レストランはゼロ・ウェイスト認証を取得し、食品ロスをなくす「とくしま食べきるんじょ協力店」にも登録されています。
週末だけ開く「湯っ足り神田茶屋」。メニューのそばやうどんは食品ロスが出ないように乾麺を使用。一番おすすめの「晩茶そば」は、上勝町特産の晩茶を粉末にして麺に練り込んでいます。建物は地元住民がボランティアで山の木を切り、自分たちで建てたもの。薪をくべて沸かす湯は、足湯だけでなく床暖房にも使われています。

古民家を改装したイタリアンレストラン。リストランテ ペルトナーレでは、パスタやパン、生ハム、チーズ、オイル、ビネガーなど、こだわりの商品を量り売りしています。特にドレッシングは、お店の味を家庭で簡単に味わえる人気の商品です。量り売りは営業時間外でもスタッフがいれば対応してくれます。

量り売り
上勝町では、ごみの出ない売り方・買い方として、マイ容器でのお買い物を提案しています。飲食店や商店等の協力により、容器持参で欲しい分だけを買うことができるのです。自分の容器を持参すれば、使い捨てのプラスチック製容器包装を削減できるばかりか、欲しい分だけ買うことによって、フードロスの削減にもつながります。町民は、量り売りでお買い物すると「ちりつもポイント」ももらえて、一石二鳥です。
量り売りで買える小売店は、日本ではまだまだ一般的ではないため「家の近くにないから」とわざわざ町外から買いに来てくださる方もいます。

Company

企業の取り組み

ゼロ・ウェイストの発信拠点である上勝ゼロ・ウェイストセンターの指定管理者。センターでは、WHYという疑問符を持って生産者と消費者が日々のごみから学び合うことを目指しています。併設されているHOTEL WHYでは、宿泊者が町民と同じ分別体験ができて好評です。
イノウとは、地元の方言で「家に帰ろう!」という意味です。INOWプログラムは、ゼロ・ウェイストをベースとして、上勝の暮らしを体験するホームステイプログラムです。観光でも視察でもない、今までとは違った形で持続可能性について考えるきっかけになればと思っています。
ゼロ・ウェイストアカデミー

2005年にゼロ・ウェイスト運動を促進するために設立されたNPO法人ゼロ・ウェイストアカデミー。役場と協働で施策の立案・実践に関わり、ゼロ・ウェイスト運動の牽引役を務めてきました。ゼロ・ウェイスト宣言目標年の2020年を機に事業を見直し、法改正や脱焼却炉活動をリードする団体として再スタートします。

くるくる工房
「くるくる工房」は、介護予防活動センター ひだまりにあります。町内の高齢者が中心となり、古布をリメイクした製品を作っています。人気なのはオーダーメイドのカラフルな鯉のぼりジャケット。また、町内外に向けて「リユース食器」の貸出も行っており、イベント時の使い捨て容器の削減にも貢献しています。
キャンプ場を運営している合同会社パンゲアでは、小学生向けにゼロ・ウェイストを体感できる“zero camp”を年に2回開催しています。ごみやリサイクルの知識を学びながら、自然の中でゼロから遊びを作って楽しむプログラム。自分たちで遊びを作るという“zero camp”での経験が、将来の選択肢につながってくれればという思いです。
築300年の古民家を拠点に、周囲の山林や耕作放棄地を開拓し、楽しみを作り出す(株)上勝開拓団。グランピングBaseCampは、薪を使う昔ながらの暮らしが体感できる宿泊施設です。古民家を改装したBar IRORIでは地域の食材を使ったカクテルや食事が楽しめます。
かみかつ茅葺き学校は、「かやぶき民家 八重地花野邸」で行われています。地元ボランティアの手で修復された茅葺き屋根、囲炉裏で焼くアメゴ、かまどで炊くご飯、自然素材で作る生活道具など、昔ながらのゼロ・ウェイストな暮らしを体験できます。また、花野邸から見下ろす棚田は、みんなの心を和ませます。
葉っぱビジネス いろどりの新事業として生まれたKINOF。全国的に問題となっている荒廃した杉の人工林をなんとかしようという思いから開発された木布に着目し、上勝町の杉の間伐材を使った木糸でタオルなどを製品化し販売しています。パッケージは分別しやすいようなデザインにし、現在商品がどれだけの早さで土に還るのか検証中です。