上勝町では、リデュースの取り組みとして、そもそも容器包装ごみを出さなくて済む買い物のあり方を推奨しています。
それが、量り売りやばら売りなど、自分で容器を持参して買うスタイルです。
町内の買い物状況
上勝町内には、コンビニもスーパーもありません。
あるのは、地域密着の個人商店と産直市だけです。
町外の方に「お買い物はどうしてるんですか?」とよく聞かれます。
多くは、町外のスーパーなどに行って、週1回まとめ買いなどで日用品を揃えます。
「お金は町外に落として、町内ではごみ処理費がかかるだけ」
そんな状況が現実としてあります。
量り売りへの挑戦
多分別が開始された初期から、マイバッグの持参や量り売りの構想は上がっていましたが、なかなか形にできないまま時は流れていきました。
2012年、まず量り売りを形にしたのは、一般社団法人「地職住推進機構」が展開した「カミカツマーケット」でした。ドライフルーツや調味料などから開始し、翌2013年には「上勝百貨店」としてリニューアル、ここに量り売り専門店が誕生しました。
一躍脚光を浴び、県外からもわざわざ買いに来る人がいたくらい、量り売りの意義について啓発する役割を果たしてくれました。
しかし、人口が少なく、そもそも商売を成り立たせることが難しい町で専門店を維持することは、ロスも多くなってしまい現実的ではありませんでした。
ゆえに、さらに上勝百貨店が業態を変え、同じ敷地に2015年に誕生したのが「RISE&WIN」です。
RISE&WINは、クラフトビールを量り売りすることで、今までゼロ・ウェイストに関心をもっていなかった層にも上勝を知って欲しいと願って起業されました。ビールの他にも、晩茶やお菓子、洗剤なども量り売りで提供しています。
さらに町内でのリデュースを推進するため、2017年にNPO法人ゼロ・ウェイストアカデミー主導で町内の「飲食店」における量り売りの実証実験が実施されました。それが、現在の上勝町の量り売りシステムの基礎となっています。
容器持参で商品が買える協力店(11店舗)
町内に飲食店や個人商店は多くないので、ほぼ全てに近いお店が協力してくれています。個人商店にいたっては、協力と言うよりも以前から独自に行っていたことを「リデュース」として改めて紹介させてもらうような形です。
●武市商店
揚げ物、魚のひらき、ちりめん等の乾物
●せせらぎ食堂
お総菜、お菓子、ケーキ
●喫茶いくみ
自家製カレー、晩茶、薬草ブレンド茶
●福原商事
焼き鳥
●中岡商店
刺身、皿鉢料理、鍋の具材など
●Cafe polestar
コーヒー豆、ケーキ、焼き菓子、卵、各種調味料、飲み物
●Ristorante Pertornare
チーズ各種、生ハム、パスタ、オリーブオイル、オリーブ、ケイパー
●TONPUKU
ジェラート
●いっきゅう茶屋
野菜、味噌、米、麦
●針木米肥料店
米
●RISE&WIN
ビール、食器用洗剤、お菓子、グラノーラ
●鶴居商店
皿鉢料理、魚、唐揚げ、魚のフライなど
計12店舗(2024.11月現在)
量り売りでも、ちりつもポイントが3P貯まる!
上の店舗で量り売りすると、ノー・レジ袋ポイントカードにスタンプ3つ押してくれます。
まだあんまり浸透していないので、お店の人から言ってもらえなくても堂々と申告してください(苦笑)
ポイント3つですよ!
それだけ「量り売りしてくれるとゴミ減ることになるから、ありがとう!」の感謝の意です。
どうぞご利用ください~。
ちりつもポイントキャンペーンについての詳細は、こちら。